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ふじさん♂

Author:ふじさん♂
ヤフーブログから引っ越してきた、根室の自然と歴史が好きなオヤジです。
不定期ですが根室の魅力を発信していきます。

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ノツカマップイチャルパに参列しました

昨日、9月15日に根室市のノツカマップというところで、37名のアイヌのイチャルパ(慰霊祭)が行われました。
今年で46回目です


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根室アイヌ協会が主催のイチャルパ、何の慰霊祭かというと、今からおよそ230年前(1789年)、和人に対するアイヌ民族の最後の蜂起「クナシリ・メナシの戦い」が起こりました。国後島で行われた和人商人のアイヌに対する暴行や脅迫による酷使によりクナシリのアイヌは絶滅の危機に陥りました。さらに、和人はアイヌを毒殺して根絶やしにするという流言があり、実際、和人の番所で供応を受けたアイヌが相次いで死ぬと、その緊張が一気に頂点に達し国後島と対岸のメナシのアイヌが蜂起し、和人の商人や松前藩の役人71人を殺害しました。それを知った松前藩は280名の鎮圧隊を根室に派兵しました。
鉄砲隊を擁する鎮圧隊の圧倒的な武力の差に、このままではこの地方のアイヌが根絶やしにされる事を恐れたアイヌの乙名たちは全面降伏し、事件の中心人物37名を鎮圧隊に差し出し一族を根絶やしにされることを免れました。
37名のアイヌたちはノツカマップの地で次々と首を刎ねられ、塩漬けにされた首は松前に送られ、胴体はノツカマップの地に今でも人知れず埋まっています。

クナシリ・メナシの戦いの詳しい事はこちら

この、37名の慰霊のために46年前からイチャルパが国後島を望むノツカマップで行われています。自分が入っている市民ガイド「トコロジストの会」ではクナシリ・メナシの戦い終焉の地のノツカマップのチャシをガイドする際に必ずクナシリ・メナシの戦いの話をしますが、今回初めてトコロジストの会としてイチャルパに参加しました。



まず、ノツカマップのサケ番屋のD型ハウスの中でカムイノミ(神への祈り)が行われます。

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阿寒アイヌの司祭によりカムイノミが行われます。根室アイヌ協会の会長が主催者の挨拶をし、北海道アイヌ協会の理事長が挨拶を述べます。本来は、根室アイヌが根室アイヌの作法でカムイノミとイチャルパを行えば良いのですが、長い差別の時代を経て、言葉と文化は失われています。それで阿寒のアイヌの作法でカムイノミとイチャルパが行われているのです。

カムイノミが終わると、国後島が見渡せる丘に移動しイチャルパが行われます。


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イチャルパは、先ず、新しい幣を立てます、幣は男性が立てます。参列した自分を含む和人の男性もアイヌの作法により幣を立てさせていただきました。幣を左手を上に右手を下に持ち、左に傾け右に傾けを2.3度繰り返し新しい幣を建てました。厳粛で、アイヌの精神文化に初めて触れる緊張に、ハッキリと作法を覚えていないのが悔しいです。

その後、37人の魂の寄り代イナウを新しいものに代えます。イナウは37本、イナウは女性が優先的に取り替えます。

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女性が一巡りイナウを捧げると、男性に順番が回ってきます。自分のイナウはクナシリのトントというアイヌのイナウでした。

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自分は、トントのイナウを立て、イクパスイでお神酒を捧げ、酒粕、キビご飯、団子、果物をお供えしました。お供えする際に、供物には毒が入っていないので安心して食べてくださいという意味で、一口かじって御供えします。自分も、アイヌの作法でトントの魂を慰めてきました。


イチャルパの締めは司祭によって行われます。


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気付けば、雨も本格的に降り出し、37人のアイヌの無念の涙のように感じました。
イチャルパに参加して、トントと結ばれたような感覚になり、今後のガイドに深みが出ることは間違いないでしょう。

こちらをクリックでイチャルパの動画が視聴できます▶▶クリック



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東梅岬流氷初日

昨年から、根室トコロジストの会に入って

ボランティアガイドを始めました

自然ガイドとチャシガイドと両方だ

チャシはアイヌが作った砦跡と言われて、根室半島には保存状態の良い

チャシが多く残され、根室半島チャシ跡群として国指定の史跡に指定され

さらに、日本城郭協会の日本100名城の第1番に選定されたことから

ここ数年チャシガイドの依頼が増え

ガイド件数では自然ガイドを凌いでいる


ガイドが無いときは、毎週土曜日に東梅にある

ネイチャーセンターに集まり、春国岱や自然学習林の

生物調査をやっている

冬場は、鳥類や動物の観察を行い、研鑽を積む

昨日は、自然学習林の東梅岬から海氷の観測も行った



岬から見える海面の9割以上は海氷に覆われている

ここ数日氷点下十数度が続いているので沿岸の海水が凍るのも早い



真ん中に写っている山は、北方領土の国後島にある羅臼山

視界に写っている氷は、全て国産の沿岸氷



しかし、知床半島を遠望すると



水平線に見える氷は、写真では分かりにくいが

凹凸が大きいのが確認できるので

おそらくオホーツク海のサハリン付近で生まれた流氷と思われる

根室の公式の流氷初日は、市役所3階で観測するので

流氷初日は発表されていないが

東梅岬で目視できたので、公式の流氷初日が発表されるのも近いだろう

そういえば、2月8日の報道では

知床半島の羅臼でイルカ13頭が流氷に閉じ込められ

4頭は何とか救助されたが、9頭が死んでしまった

何年か前には、シャチ11頭が同様に流氷に閉じ込められて死んだ事件も

記憶に新しい

海の生き物でも流氷には敵わない

自然は過酷なのだ






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